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内視鏡センター

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内視鏡センター理念

胃・大腸がん予防及び治療のため質の高い医療を目指します

 

当院は日本消化器病学会認定施設日本消化器内視鏡学会指導施設日本消化器学会胃腸科指導施設であり指導医をはじめ多数の専門医、内視鏡専属スタッフが診療にあたります。
当院受診から検査予約、検査施行時、再診時、次回経過観察予定まで患者様に不安のない診療を行います。
健診結果で要精密検査となった患者様の不安を軽減したいとの思いから検査枠を大幅に増やし早期の検査、治療を心がけています。

 

 

内視鏡センター長 挨拶

 当法人は健診による予防医学を重視し、予防医学推進・研究センターにて胃や大腸の異常を早期に拾い上げています。2013年2月より慢性胃炎に対するヘリコバクターピロリ菌の除菌が保険適応となりました。ピロリ菌による慢性胃炎から胃がんが発症するリスクは感染のない人に比べ20倍以上高く、除菌をすることで発癌リスクを大幅に下げることが出来ることができます。当院では積極的にピロリ菌の除菌治療を行い2019年7月現在までに1800人以上の方の除菌に成功しています。
 また早期の胃がんに対しては内視鏡的粘膜剥離術や、内視鏡治療ができない場合でも低侵襲な腹腔鏡手術を行っています。また大腸ポリープ、大腸がんは年齢とともに増加します。
高齢化社会のニーズに合わせ、ご希望があれば100歳を超えるような超高齢者に対しても積極的に検査・治療を行っています。胃カメラ、大腸カメラへの不安から検査を受けられず進行がんになってから受診される患者様を皆無にしたいとの思いから今回ホームページを立ち上げることとなりました。
 胃がん、大腸がんを心配されている方はぜひ一度診察に訪れてください。

 

                             内視鏡センター長/消化器内科部長  藤田 浩史

 

内視鏡センターメンバー

 

 

内視鏡センターの特徴

静脈麻酔や炭酸ガスによる「苦痛の少ない」内視鏡を実施

当院では胃カメラや大腸カメラを施行時に患者様の苦痛や不安の軽減のため経静脈的に鎮痛薬や鎮静薬をご希望により併用することができます。

鎮痛薬は「痛みを軽減」し、鎮静薬は「眠った状態」もしくは「うとうとした状態」で検査をお受けすることができます。

また、大腸カメラでは大腸にガスを送気し内腔を膨らませる際に、従来は空気で膨らませておりましたが、空気の数十倍吸収が早い炭酸ガスを使用することにより「お腹が張って苦しい」などといった検査後の苦痛を軽減できるようになりました。
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経験豊かな消化器専門医による施行

当法人の内視鏡を担当する医師は日本消化器内視鏡学会または日本消化器学会の指導医・専門医・スクリーニング認定医です。

豊富な知識と、多くの実績を積んだ医師が内視鏡診療にあたります。

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2022年度 内視鏡実績

●上部消化管内視鏡件数  6047件* 

●下部消化管内視鏡件数  1161件 

●上部処置内視鏡 168件

 (ESD EMR ポリペクトミー ステント留置術 胃瘻造設/交換  内視鏡的止血術など)

 ●下部処置内視鏡 525件

 (EMR ポリペクトミー ステント留置術 内視鏡的止血術など)

●胆膵系処置 25件

 (ERCP PTGBD/PTCD 内視鏡的胆道結石除去術など)

 

*予防医学推進・研究センター件数を含む

 

診察から検査及び結果説明までスムーズな対応

当院では消化器外来を月曜日から土曜日の午前に診療しているため、診察当日に検査説明、同意書、検査予約をさせていだたきます。また検査のご予約はご本人様のご都合に合わせて予約をいたします。

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鎮痛剤・鎮静痛剤をご使用になる方へ

当院では鎮痛剤・鎮静痛剤を使用した日は道路交通法に抵触するためご自身での自動車、バイク、自転車などの運転は終日禁止とさせていただいています。そのため、患者様の不利益のないよう検査当日は公共交通機関のご利用や、ご家族の送迎などによる来院、帰宅の遵守をお願いしています。

*予防医学推進・研究センターでは鎮痛薬・鎮静薬は使用しておりませんが、

 経鼻内視鏡を用いた苦痛の少ない胃カメラをおこなっています。
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医療関係施設の皆様へ(嚥下内視鏡・胃瘻増設・胃瘻交換・経胃瘻的空腸チューブ:PEG-Jについて)

高齢者では嚥下機能の低下により誤嚥・誤嚥性肺炎を発症することがあります。経口摂取が不良となった患者様に対し嚥下内視鏡による嚥下機能評価を行い適切な胃瘻造設を行っています。2015年から2023年8月現在まで250例を超える胃瘻造設術と500例を超える胃瘻交換術を行っています。胃瘻は最終段階でなく嚥下リハビリをあわせて行うことで経口摂取が改善できるようになることもあります。誤嚥には波があり誤嚥が多いときは胃瘻から、少ないときは経口からとオンデマンドに対応ができます。また経口摂取のみで問題がおきなければ抜去することも可能です。交換に関しても交換機会をより少なくするため6か月に1回の交換で対応可能な製品を使用しています。日本では胃瘻造設後に3年以上生存できる方が35%前後と1、高齢にもかかわらず長期の生存者が多数お見えになります。また、胃瘻を造設したにもかかわらず胃食道逆流から誤嚥性肺炎を発症する患者様が2-3割ほど存在します。胃瘻から十分な栄養が投与できず、CV portを併設することもあります。このような場合に胃瘻造設部より十二指腸~上部空腸に経胃瘻的空腸チューブ(PEG-J)に交換する事で、胃食道逆流を有意に抑制できると報告されています2)3。PEG-Jで経腸栄養が可能となれば紹介元の施設様へ退院可能となります。近隣施設様と密な地域連携を行い胃瘻造設後の誤嚥性肺炎の患者様に対する取り組みを強化していきます。症例に応じて個別に対応させていただきますのでぜひご連絡下さい。

 

1)日本医誌 2012.49.126-129

2)PEG-J 臨床試験

3)在宅医療と内視鏡 Vol 22 No1 P 22-27 2018 

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内視鏡センターの取り組みと今後の展望

取り組み

 1868年にドイツで初めて胃の内側をカメラで撮影する技術が報告されて以来、内視鏡の進歩は目覚ましい発展を遂げました1)。1960年代にファイバースコープが開発され消化管悪性腫瘍の診断が広く普及し、癌の診断も早期発見から内視鏡治療の時代にシフト致しました。今回、胃癌、大腸癌になるリスクを低減する予防医学と日本が直面する超高齢化社会を背景とした内視鏡センターの取り組みと、今後の展望についてお話ししたいと思います。

 2021年に胃癌の発生にピロリ菌感染が強くかかわっている事が報告され2)、さらにピロリ菌を除去することで発癌リスクを1/3以下に抑える事が可能なことも判明しました。これを受けて2013年には慢性胃炎に対するピロリ菌除去療法が保険適応になり、皆様のご協力のおかけで現在までに2200名を超える患者様の除菌を行う事ができました。慢性胃炎の患者様にはすでに癌がある可能性があるため"除菌前に胃カメラで癌が無いことを確認する事"が必須となり、内視鏡検査数の大幅な増加の必要性に直面致しました。その為、2014年から電子カルテ導入を機に病院内視鏡室と付帯する予防医学推進・研究センターの内視鏡室を連携することでセンター化を行い、検査件数の増加とOlympus社製の最新機種の導入による検査の質の向上に努めて参りました。2020年10月には経鼻内視鏡の最新鋭機で侵襲が少なく、鼻からの内視鏡にもかかわらず口からの内視鏡と同等の画質を得ることが可能なGIF-1200Nを導入しさらなる質の向上に努めています。

 また、大腸癌の多くが大腸ポリープを放置する事で発生するため、便潜血反応陽性者や有症状の方に大腸内視鏡を受けていただき、癌の発見・治療に加えポリープ切除による大腸癌の予防を積極的に行っています大腸検査時には全例、空気の30倍以上吸収され易い二酸化炭素を使用し検査後の不快感の低減に努めています。腹部手術歴や婦人科疾患をお持ちの患者様には強い痛みが出ることがあり、ご希望さえあれば年齢による制限を設けずに鎮痛薬・鎮静剤を使用し内視鏡の苦痛を軽減する取り組みにも力を入れています。80歳以上の患者様では便秘症の方が増加し、検査時に残便のため検査が遂行できない方がお見えになります。80歳以上の方では原則1泊2日の入院をお勧めし、排便の乏しい方には洗腸を併用することで残便による検査の中止をほぼ解消する事が可能となりました。

 2010年に"65歳以上の人口が21%を超える"超高齢化社会に突入し、2021年には30%と右上がりに増加しています。実際、当院の80歳以上の患者様の割合は、2014年度は30%でしたが2020年度には40%まで上昇しました。このような社会情勢から高齢者における内視鏡への取り組みの強化にも力をいれています。

後期高齢者では、嚥下機能の低下による誤嚥から誤嚥性肺炎へと進展するリスクが上昇します。嚥下機能低下が疑われる患者様には嚥下内視鏡による評価と嚥下リハビリを行い、誤嚥を予防する取り組みも行っております。さらに嚥下リハビリにて改善の乏しい消化管が健常な患者様には胃瘻増設を行っています。また胃が胸腔内にある、胃の前面に横行結腸が存在するなど通常の胃瘻造設が困難な方には腹腔鏡併用胃瘻造設術も行っています。2023年7月までに7例の患者様に同手術を行い良好な経過をたどっています。このような取り組みにより他施設より胃瘻造設目的に紹介いただきました患者様の全例に胃瘻造設が可能となりました。2022年度は57件と超高齢化社会の世相を反映し造設件数は年々増加しています(図1)

1)  Gastroenterological Endoscopy.20:319-329.1978

2)  N.Eng.J.Med.345,784-789.2001

 

 

図1)  2015-2022年度 胃瘻増設件数

 

 

今後の展望

 

 ピロリ菌除去後も末感染者に比べ胃癌リスクが3倍以上存在します。また、約1%程度で除菌後のピロリ菌の再感染も確認しています。1年に1回の除菌後内視鏡の必要性を啓蒙し、再感染者への再除菌による胃癌リスクの低減と、内視鏡治療で完結できる早期癌の発見に努めています。2022年7月より高周波手術装置(VIO3)を導入し、早期胃癌にたいし内視鏡的粘膜剥離術(ESD)を行っています。VIO3導入後1年間で16例の患者様にESDを施行いたしました。

2014度年に3,161件だった内視鏡件数も2022年度には7209件まで増加を致しました(図2)。  しかしその数は十分とはいえません。健診内視鏡検査の需要を満たすことができず健診とは別日に改めて内視鏡を受けて頂く方や、バリウム検査への振替えをせざるを得ないこともしばしばありました。内視鏡センターの理念である、地域の胃癌、大腸癌による死亡"0"を目指し、数年以内に10,000件を超える内視鏡件数が可能となるように、早急な施設体制の強化を行っていきます。2021年度は新型コロナウイルスに関連した入院制限に伴う胃瘻造設や高齢者の大腸内視鏡の待機がありました。今度もより一層、地域の医療機関様と密接で迅速な関係を構築し入院待機問題の改善に努めてまいります。

 

 

 図2)図.2014-2022年度 内視鏡件数 推移

 

 

 

 

よくある質問

静脈麻酔に副作用はないですか?

静脈麻酔を使用することにより頭痛や低血圧、不整脈などの症状が起こることがまれにあります。個人差があるため、副作用にかかる人もいればかからない人もみえます。もし不安であるようでしたら診察時にご説明いたします。

費用はいくらくらいですか?

こちらよりご確認ください。
費用について>

検査時間はどのくらいかかりますか?

胃カメラ検査では10分程度、 大腸カメラ検査では20分~30分程度の検査になります。

 

鼻から胃カメラ検査も受けられますか?

もちろん可能です。

口からのカメラが苦手な方にお勧めです。カメラの先端部分(約5mm)が鉛筆より細くなっており、鼻から挿入することにより喉にふれることがないため、不快感や吐き気が軽減されます。鼻からのカメラを希望の場合は診察時にお申し出ください。

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内視鏡センターに関するお問合せ

日進おりど病院代表番号 TEL:0561-73-7771

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